新しい蝶々夫人
横須賀芸術劇場で二期会のオペラ「蝶々夫人」を観ました。宮本亜門氏の新しい演出で、ゼンパーオーパー・ドレスデン、デンマーク王立歌劇場、サンフランシスコ歌劇場との共同制作となっています。
資料の中で宮本氏が語っている新しい演出とは何か。
開幕冒頭から、瀕死のピンカートンの病床の場面が現れます。息子が父から遺書を渡され、父の日本での生活を聞かされるという始まりかたです。
この部分の無言劇は、その後のすべての場面に32歳になった息子が影のように現れることで回想であることを示し、つながりが保たれています。まったく無言のままの青年ですが、誠に重要な役どころです。
純粋すぎた男女の物語として描くことで、これまでのジャポニスム的な解釈から解き放たれています。小生も気が付いたらすこし涙ぐんでいました。
この日のキャストは;
蝶々夫人 森谷真理
スズキ 藤井麻美
ケート 成田伊美
ピンカートン 樋口達哉
シャープレス 黒田 博
ゴロー 萩原 潤
ヤマドリ 小林由樹
ボンゾ 志村文彦
役人 香月 健
ヤクシデ 柴田啓介
書記 森田優生
母 高橋 桂
叔母 奥 幸子
従妹 大内美佳
子供 根本葵空
青年 牧田哲也
ダンサー 高橋滋生、戸田 祈、前田竜治、森川治朗
助演 有岡蔵人、柏木銀次
合唱 二期会合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
指揮 アンドレア・バッティストーニ
でした。
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コメント
tona様
コメントありがとうございます。
小生は終活を考えてはいますが、まだ何もできないままになっております。
家内も何とか生きながらえております。
投稿: evergrn | 2019.10.15 19:47
こんにちは。
先ほどはありがとうございました。
お元気で色々なことに挑戦されていらっしゃるようですね。
器械、機械を使いこなし、考察し、楽しむというのに驚きました。
退屈している暇がありませんね。
バイオリンも弾かれていらっしゃるのですか。
私は年以上に老化現象を起こして気力で頑張る毎日になりました。
時々その気力が湧いてこなくて・・・。
はやりの終活、断捨離などにも思いを馳せ、お金もかかっております。
奥様お元気でしょうね。
投稿: tona | 2019.10.15 16:18