ドイツ二人旅(その2)リューデスハイムとライン下り
4月2日朝、目覚めるとしきりに鳥のさえずりが聞こえる。中庭に面した廊下に出て確かめてみる。まだ夜が明けきらない中庭の大きな樹に鳥が何羽か来て飛び回っているのが見える。ツグミかと思うが知識不足で分からない。フロントの辺りには高齢のお客さんが集まっている。食堂が開くのを待っているらしい。煙草を吸いに庭に出ている人もいる。
そのまま外に出て辺りを見て回る。ホテルのすぐ近くにロープウエイ(ゴンドラ)の乗り場が見つかった。その前の道をしばらく行ったところに自動演奏楽器の博物館があり10時開館と書いてある。
まずはホテルの食堂で朝食とする。カラフルに塗られたイースターのゆで卵が籠に盛られている。ピカピカに光っていてなんだか作り物のようにみえる。
戦前の教会のイースターでは食紅で色を着けた卵だったのを思い出す。
チェックアウトして荷物を預けた。会議室に置いておく仕組み。ロープウエイの乗り場で案内板を見ながら思案していたら切符の販売機を教えられたが何かのカードでないと買えないようだ。
窓口が開くのを待って一駅分の往復切符を買い中に入る。二人のれる屋根付きのゴンドラが次々とやってくる。それぞれに大きく番号が書かれているがどういうわけか全くランダム。
動いているゴンドラに飛び乗る仕組み。急こう配の丘の斜面をあがっていく。眼下は一面のブドウ畑。
寒いのでハーフコートを手提げバッグから取り出してゴンドラの上で羽織る。到着した駅から坂道を上がっていく川を見下ろす見晴らしのよいところに出る。
さらにのぼるとニーダーヴァルト記念碑の下につく。
Wikipediaによれば、この記念碑は、普仏戦争後のドイツ帝国発足を記念して1883年に建設されたものだそうだ。
町に戻って自動演奏楽器博物館に行ってみると「11時5分前に来たら英語の案内がつく」というのでカフェで時間を潰す。8人ほど集まったお客を連れて若いきれいなお嬢さんがドイツ語・英語の順で案内してくれる。我々には日本語の資料を貸してくれたが読む暇はない。結構な量と質のコレクションだ。
ホテルのテラスで軽く食べた後、荷物を受け取って船着場に行く。ドイツレールパスを見せたらそのまま船に乗れという。午後2時過ぎに出る便を待っていると小学生らしい男の子二人を連れた日本人の若い夫婦が現れた。子供のうちの一人は松葉づえをついているがその動きの速いこと。聞けばデュッセルドルフの駐在員一家のようだ。奥さんの話ではドイツは安全だがスリと置き引きには十分な注意が必要とのこと。旦那さんも置き引きで仕事の鞄を取られたという。乗船時に階下のトイレ前に置いた荷物が気になって何度も見に行く。
今回の目玉はライン川の両岸に続く古城群だ。
ローレライ伝説の難所はちょっと写真になりにくい。
あの日本人の一家は途中で下船。寒くなってきたので下のカフェに入りコーヒーなどを飲む。4時間ほど掛かってやがてコブレンツに到着。
鉄道の駅までは歩くと40分掛かるとのことなのでタクシーでホテルまで行く。ホテルを駅の近くにしたのは失敗だったかもしれない。コブレンツの見どころはライン川とモーゼル川の合流点付近に集中していて船着場の近くのようだ。ホテルは住宅街とオフィス街の接近した辺りでコブレンツの駅は目の前だ。
駅に行ってインフォーメーションでケルンまでの時刻表を調べ、閉まりかけているお店で夕食にサンドイッチとコーヒーを買い、子供たちがスケートボードなどをしている広場でぱくつく。
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コメント
tonaさま
弥次喜多道中でなにもとりえのない雑文ですが、お読みいただいて光栄です。
投稿: evergrn | 2014.05.06 20:36
ドイツにいらっしゃったのですか。
全部ご自分で旅行されるなんて、若い人さながらで敬服します。
気ままに自分のペースで行動できるので、お疲れが随分違うのではないでしょうか。
昨年ニーダーヴァルト記念碑は船から遠くに眺めました。
いろいろ懐かしいところが出てきてこの後も楽しみです。
投稿: tona | 2014.05.06 19:37