オランダ行き当たりばったり(その2)
家内がツーリスト・インフォーメーションを探して情報を手に入れたいという。中央駅の周辺は工事中が多く分かりにくいし、鉄道以外のことは情報がないようだ。確かライツェ広場にあるはずだという。16日朝起きるとトラムでルンバーンス運河の少し外の停留所まで乗って、そこから運河添いに歩いた。オランダは自転車道のほうが歩道より優先されたつくりになっていて、運河沿いなどでは歩道を大きな樹木が塞いだりして歩きにくい。
「ライツェ広場」という所のイメージがないので、行く先々でそれらしい場所に出くわすが人に聞いても要領を得ない。トラムの通っている大きい通りが見えてきたので行ってみる。やっと旅行者らしい人の集まる広場を発見したが、果たしてそのどこにツーリスト・インフォーメーションがあるのか探すのが大変。やっとVVV(フェーフェーフェー)というマークを見つけて行ってみた。期待に反して貧弱な情報しか用意がない。Museumusというフリーマップを貰っただけで引き上げた。これでもオランダ語で書かれているので人に道を尋ねるのには役に立つ。日本語の旅行案内書は現地では余り役に立たない。見せると相手が真っ白な表情になる。
これ以上の情報は諦めてトラムでケーニヒス広場に向かった。途中で新旧混じったシトロエンばかりの行列に出会った。ここから運河沿いに花市が続いている。花市は球根類を筆頭に多種多様の苗や種などが所狭しと並べられ盛況だ。道の反対側にはチーズ屋やカフェなどが並んでいる。その道を延々と歩いてムント広場に着いた。花市はここでお終いになる。
一旦ホテルに帰り花市での買い物を置いて出直す。今度はダム広場の王宮のあたりを見に行く。広場には人がいるがどちらかといえば閑散とした感じ。大道芸人が荒業の披露をして人を集めていた。英語でやっていたのは如何にも土地柄を表している。辺りが騒がしくなってきたので見るとデモのようだ。トルコ語らしい旗を手に沢山の人が叫びながら行進して来る。トラムやバスも辛抱強く待っている。
家内がこの近くに「飾り窓」があるというので裏道に廻って見ると、薄汚い怪しげな宿や店が並びバックパッカーが歩き回っている。早々に切り上げて広場にもどった。
17日は中央駅から列車でユトレヒトに行った。駅は大きくて複雑な形だがここも工事中で見通しが悪い。初め逆側にでてやり直しになった。駅ビルを出ると大通りを横切り古びた町並みを進むと高い塔が見えてきた。ドムタワーのようだ。
近づくとともに工事の騒音が激しくなってきた。ゆっくり見ている気がしない。相当遠くまで聞こえてくる。この辺りは諦めてオルゴール博物館を探して歩いた。迷いに迷ってやっと見つけたが閉館日。良く見ればガイドブックにも月曜閉館とある。うかつさが露呈した。仕方がないので運河クルーズ船に乗った。
ミッフィーの町だということで面白いものはないかと探したが、交通信号だけ探し当てただけだった。
何となく欲求不満気味で列車で帰った。
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