こんなレコードを聴きました。(その2)
アナログレコードの世界が次第に遠ざかっていきます。小生のように相変わらずLPレコードに拘っているのもあまり感心できないでしょうね。それでも昔から聴いてきたレコードには思い入れもあって、お正月には古い愛聴盤につい手が伸びます。
先ほど聴いていたレコードは上の写真のようなレコードです。MB 7016モノーラルです。 ワーグナーの名曲を集めてポール・パレー指揮のデトロイト交響楽団が演奏しています。今年がワーグナーの生誕200年というのは意識した訳ではなく偶然の一致です。帯域もダイナミックレンジも狭い筈ですが、なぜか眼前に明るく輝くオケが現れるのがまことに不思議です。
これはオーケストラを『最適の位置に置いた単一のマイクロフォンで』録音するという技術を売り物にしたMercury RecordsのOlympianシリーズです。このシリーズは当時のNew York Timesのレコード評の記事から、”Living Presence”といううたい文句で1951年から次々と出されました。最初はRafael Kubelík / the Chicago Symphonyの「展覧会の絵」だったようです。いずれもFairchaildのテープレコーダーで編集なしで録ったものだそうです。いずれもモノーラルです。
ステレオ時代になってからも、センターマイクを主体にして3本のマイクロフォンで録るということを続けたそうです。左右の2本は広がりと奥行きを付けるために使われたと言われています。
このレコードのもう一つの特徴は重量級の盤だということです。試しに計ってみると195グラムあります。と言うよりも今日のように「軽量級」レコードが主流になる前の標準仕様です。軽量級のレコードよりも音質が優れているような気がします。反りやゆがみも少ないようです。ついでながらレコードの反りやゆがみは音質に悪影響を与えます。
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コメント
tona様
小生はレコードには思い入れがあって今でもよく聴いています。CDやi-Podでは埋め合わせることは出来ません。何といってもレコードにはその時代の歴史が刻み込まれています。
投稿: evergrn | 2013.01.09 14:46
レコードプレイヤーをお持ちなのですね。
これはもうとっくになくなり、その時レコードも手放しました。
子どもを寝かせるために背負って、童謡を聞かせながら寝かしつけたのが思い出されます。
1番残念なのが南太平洋などのミュージカルです。
自分の思い出に浸ってすみません。
投稿: tona | 2013.01.09 09:16