« 2009年5月 | トップページ | 2009年11月 »

スピーカーの取替え

Dscn1786r 長年使ってきたスピーカーが遂に寿命のようで、右側のボイスコイルがポールピースとプレート一体型ヨークのギャップに擦るようになりました。長男が中学生だった頃に手伝わせて作ったもので、P‐610DBを使ったトールボーイの60リットル級のバスレフです。もうかれこれ40年近く使ってきたことになります。P‐610DBは布製のセンターキャップの陰にチタンのドームが隠れている特殊な構造でダンパーの交換は相当困難そうなので、この際ユニットを新しくすることにしました。Yahooのオークションで検索するとしばしばP‐610が登場しているようですね。いろいろ考えた挙句、この際全く違うユニットを試して見たくなりました。コイズミ無線のカタログを見ていたらパイオニアが70周年記念に出したPE‐101Aというユニットが出ていました。DIY用のスピーカー・ユニットと言えば決まってフォステクスと言うのは如何にも芸が無いと思っていたところなので、早速それに飛びつきました。

インターネットで検索してみるとたくさんヒットしましたが、作ることに意義を見つけてやっている方の記事ばかりで、小生のようにいい音で音楽を聴きたいだけという者にはあまり参考になりませんでした。そのなかで僅かに書かれている音についての評判を読むと「10センチにしてはいい音がする」という類と「低音が物足りない」あるいは「明るいがクセがある」というのが目につきました。いまどきフルレンジで音楽を楽しもうと考える人は少ないでしょうし、フルレンジなんて初めて聴くという人にとっては違和感があっても不思議はありません。周波数特性曲線を見るとロクハンと違って高音部の指向性が鋭くなくサービスエリアが広そうに見えました。センターキャップがチタンなのが良くも悪くも性格を左右しているだろうと思いました。フェライトの欠点を克服するためにポールピースに銅のキャップを被せてあるのも気に入りました。ウエット工法で作ったパルプのコーンも期待を持たせました。小口径だと勢い長くなるストロークに対して、対象的に配置されたリード線引き出し方法やヨークの空気孔などで対処してあるのも頷けました。

と言う訳でPE‐101Aをペアで買ってしまいました。さてこれをどう使おうかと考えましたが、先ずは音を聴いてから考えようということでサブバッフルを2枚作り、P-610DBを外したあとに付けて鳴らしてみました。バスレフのポートは全く手をつけずに今までのままです。結果は意外なものでした。パイプオルガンのペダル鍵盤で奏でられる数十ヘルツの重い音も口径に似合わず迫力のある響きで鳴っています。高音域のサービスエリアが広くなったのでリスニングポジションをえらぶ必要が無くなり、聴いていて肩が凝らなくなりました。但し高高域に突出する部分がちらつくのが気になりました。チタンのせいにするような音色とも異なっていました。これは板厚15ミリのバッフルにあいている直径145ミリほどの穴とその付近に設けてある補強桟がいたずらしていると思われました。そこで補強桟にザグリを入れて空気の通りを良くした結果ほぼ気にならなくなりました。正規のエンクロージャーはこれからゆっくりと検討して作ろうと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

CDの音をLPなみに良くすると言うこと。

CDの音がなかなかLP並にならないという長年の悩みが解決せず少々嫌気がさしてきたのはこの春先でした。CDプレーヤーはアナログと違って反応がストレートでなく「風が吹けば桶屋が儲かる」たぐいの持って回った現象が多くて分かりにくいこと夥しいですねえ。使っているプレーヤーはDENONのDCD-1515ALというエントリークラスの時代物です。LPと比べて音が良くないと感じながら早や10年近くになります。例えて言えば写真とCGを見比べているような違いなんです。この夏になって一念発起し少しでも関係のありそうな事柄を片っ端から試してみました。

1. CDプレーヤーの出力が「可変」と「固定」の2種あるのを比較する。
2. CDプレーヤーの電源の極性を入れかえながら比較する。
3. ラインケーブルの方向をメーカーの推奨方向と逆方向とで聴き比べる。
4. CDプレーヤーの脚の下にハネナイトを咬ませて聴き比べる。
5. ラインケーブルを輪ゴムで宙吊りにして試す。
6. CDプレーヤーの天板にゴム板を乗せガラスの文鎮で押さえてみる。
7. CDプレーヤーのディスプレイを消してみる。
8. FMチューナーからのラインケーブルをアンプの入力端子から抜いてみる。
9. アナログ(FMチューナーとレコード・プレーヤー)の電源を受け持っているフィルター付きタップを壁コンセントから抜いてしまう。
10. アンプの筐体接地端子をオーディオ専用アース(昔使っていたセントラル・ヒーティングの銅管が地中に埋設されているのを流用)に落とす。

尚、CDプレーヤーの電源ラインにフィルター類を入れるのは、以前の実験ではっきりと否定的な結論を出してあるので試しませんでした。ですからアンプとCDプレーヤーは壁コンセントに直結です。

未だにはっきりとしない項目もあるのですが、ほぼふた月掛けて出した結論はこうなりました。

1. 出力は「可変」を使う。
2. 電源極性は筐体の交流電位が低くなるほうにする。
3. ラインケーブルはメーカー推奨の方向(CDプレーヤー側でシールドをCSGにつなぐ)にする。
4. CDプレーヤーはハネナイトで浮かせる。
5. ラインケーブルは輪ゴムで浮かせる。
6. CDプレーヤーの天板にはピックアップ付近を狙ってゴム板と文鎮で鳴き止めし、更にトレーの外に板錘を貼り付けて振動を抑える。
7. CDプレーヤーのディスプレーは消す。
8. FMチューナーからアンプまでのラインケーブルは使うとき以外はアンプから抜く。
9. アナログ用フィルタータップは使わないときは壁コンセントから抜く。
10. アンプの筐体接地用端子をアースに落とす。

設置場所が2階なので、アース・ラインが太い銅管だとはいってもインピーダンスはあまり低く無い筈で、果たして有効なのか疑っているのですが気休めにはなっています。これらの対策を打ってからかなりLPの音に近づいたと思っていますがひいき目かも知れません。

実はこういうことをあれこれ試しながら、一方ではスピーカーのユニットを取り替えるということも同時進行でやったので本当のところ確信の持てる状況ではなくなったのですが。スピーカーの交換に関しては別の記事にするつもりです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年5月 | トップページ | 2009年11月 »