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4月2日 フルートの世界

中村薫さんのフルートのリサイタルがあった。モーツアルトのロンドニ長調のほかにカミュ、ジョリベ、プーランク、ドビュッシー、ボルヌなど「温めていたもの」を聴かせてもらった。ピアノは大堀晴津子さん。今までフルートの曲に対してなんとなく持っていたイメージは、モーツアルトの「フルートとハープのための協奏曲ハ長調」で代表されるような華やかな世界だったが、今日のようにさまざまな傾向の曲を聴かせてもらってその広がりの豊かさに眼から鱗が落ちる思いだった。超絶技巧の凄さもさることながら、豊かな低域の歌わせ方に感心した。帰りに傘もさせない強烈な風雨に見舞われ、妻と買い物の重い袋を分けてもってびしょ濡れになりながら歩いた。

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